あんたのために書いてんじゃないんだからねっ
ショートストーリー&雑文。不定期で『タカッラマ・ラジュル』を連載中。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
めでたき~インチキ今昔物語~
昔、男ありき。
隣村の翁、枯れ木へ花咲かせ「めでたき(素晴らしい)、花咲翁」と愛でられし、と聞き、
「枯れ木に花は無理なるが、花を屁に飛ばして枯れ木にするは、いかがならむ?」
と思ひける。
ほどなく、あてなる人(身分の高い人)の邸にて、花見の宴が開かれしが、
邸の主の命を亡き者にせむとする暗殺者、樹上に身を潜めたりき。
そこへ男うちいで、「花を枯れ木へいたさむ」と、尻をからげ、ポンと屁をひりき。
暗殺者、たへきれず樹上より落ちにて、主の命は命は守られけり。
主、「めでたき、屁にて暗殺者を打ち払いし者よ!」と、愛であはれがり、
かかる歌詠みけり。
『屁』をもちて 『暗』殺者より主を守り いとをかしき 『へーあん』の世
隣村の翁、枯れ木へ花咲かせ「めでたき(素晴らしい)、花咲翁」と愛でられし、と聞き、
「枯れ木に花は無理なるが、花を屁に飛ばして枯れ木にするは、いかがならむ?」
と思ひける。
ほどなく、あてなる人(身分の高い人)の邸にて、花見の宴が開かれしが、
邸の主の命を亡き者にせむとする暗殺者、樹上に身を潜めたりき。
そこへ男うちいで、「花を枯れ木へいたさむ」と、尻をからげ、ポンと屁をひりき。
暗殺者、たへきれず樹上より落ちにて、主の命は命は守られけり。
主、「めでたき、屁にて暗殺者を打ち払いし者よ!」と、愛であはれがり、
かかる歌詠みけり。
『屁』をもちて 『暗』殺者より主を守り いとをかしき 『へーあん』の世
PR
COMMENT
No Title
この暗殺者がいたからいいようなもの、普通に花を散らし枯れ木にしてたら、こっちの爺さんが無礼打ちされてたかも(笑)
最後の句の「へーあん」もよかったです!
現代文を古文にしてくれるサイトがありました。
http://homepage.mac.com/catincat/javascript/kogo2_1.html
Re:銀河径一郎さん
読みづらくなかったですか?
>この暗殺者がいたからいいようなもの、普通に花を散らし枯れ木にしてたら、こっちの爺さんが無礼打ちされてたかも(笑)
そうなんです。
ベースは江戸小噺風で『主人公が失敗してダジャレで切り抜ける』という展開だったのですが、打ち首を回避するほどの良いダジャレを思いつかなかったんです。
まあ、予定通りにバカバカしい話になったからOKです(^^
>最後の句の「へーあん」もよかったです!
ありがとうございます。
このオチのせいで文体まで変更しちゃいました(^^
>現代文を古文にしてくれるサイトがありました。
>http://homepage.mac.com/catincat/javascript/kogo2_1.html
これ使いました!
語尾だけを変換するアプリが多い中、これはなかなか優秀ですよ。
銀河さんもぜひ使ってみてください♪